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油膜を保持するためのホンダの新エンジン技術

あのカローラを抜き年間ベストセラーになるなど輝かしい実績を残したホンダのFITが先ごろモデルチェンジをし、発売後2週間で20,000台(月間販売計画12,000台)を受注したそうです。
そんな出だし好調のNEW FITがどんな新技術を取り入れているか、エンジンオイルという切り口から見てみました。

発売後2週間で20,000台を受注したNEW FIT
ありました、ホンダらしい新技術がエンジンのピストンに。
ホンダの説明では「エンジンのピストンのスカート廻りの表面コーティングに模様をつける、世界初のパターンピストンコーティングを採用。オイル保持性を向上させ、さらなるフリクション低減を実現している」とのことです。

黒い部分がパターンコーティング
エンジンオイルをピストンのスカート部(ピストンの側面)に保持する為にあえて表面に凹凸を付ける発想も驚きですが、これを市販車に取り入れた加工、製造技術も驚きです。
そしてNEW FITのエンジンオイルは、どんなオイルを推奨されているのかサービスデーターを調べてみましたら、やはり低粘度でした。
きっと低粘度オイルを使用するという前提で考えられた新技術なのでしょう。

省燃費オイルとして0W-20を推奨
もしNEW FITに高粘度オイルや表面を滑らかにする添加剤などを注入したら、この新技術は生かされないかも知れませんね。