ピレリ担当が勝手にお伝えするPIRELLIまとめ

F1スペインGPプレビュー


PIRELLIスペインGPプレビュー
第5戦 2016年5月12日-15日バルセロナ
2016年5月9日バルセロナ―スペインGPには第1戦―第4戦まで選ばれたミディアム、ソフト、スーパーソフトの組み合わせ以外のタイヤが登場する。タイヤに高負荷がかかるカタルーニャ・サーキットには、ハード、ミディアム、ソフトが選択された。多くのチームはハードタイヤの選択を最小限にし、よりソフトなコンパウンドを選ぶ傾向になった。ピレリはスペインGPで再びタイトルスポンサーとなる。

タイヤから見たサーキット
 タイヤ負荷が大きいサーキットであり、特に長いコーナーであるターン3には注意が必要である。
 プリシーズンテストが行われたサーキットであるため、チームは2016年用として十分なデータを保有している。
 アスファルトが粗く、また、ハイスピードコーナーがあるため、タイヤにとってはタフな環境になる。
 摩耗とデグラデーションが激しいため、複数回のピットストップが予想される。
 バルセロナがフロントリミテッドサーキットのため、フロントのレフトタイヤが酷使される。
 ハイ・ダウンフォーストラックであり、垂直な負荷が大きくかかる。

選択されたコンパウンドに関して
 オレンジ―ハード:今年初めての登場となり、すべてのドライバーが1セット選択した。(PIRELLIがレースの必須タイヤとして選択したため選ぶ必要あり)
 ホワイト―ミディアム:パフォーマンスと持続性を両立したタイヤ。
 イエローソフト:バルセロナではホワイトミディアムより1秒以上速いソフトだが、残念なことに、寿命が短い。

昨年の優勝方法
 優勝者:ロズベルグ(2ストップ:ミディアムでスタートし、15周目でミディアムに交換、44周目でハードに交換)
 2位:ハミルトン(3ストップ)
 各チームにより2ストップ、3ストップが選択され、多くの戦略が見られた。

ポール・ヘンベリー。Pirelli モーター・スポーツ・ディレクター
 スペインGPはサーキットの形状上、負荷が大きくかかるため、タイヤにとっては厳しいテストになる。また、多くのチームが柔らかいコンパウンドを中心に選択したため、その傾向は一層強くなることであろう。もちろん、プリシーズンテストのデータを参考に戦略を練ることはできるが、5月になり気温は高くなっているため、高い摩耗とデグラデーションが起こり、複数回のピットストップが必要になる。そのため、様々な戦略を見ることになるであろう。

What’s NEW
 多くのチームが、マシンをアップデートしてくる。
 Red Bullのエアロスクリーン、6月1日までにハロに関して決断が下される。

Ciao