サスペンション:レースが鍛えたH&Rテクノロジー・H&Rスプリング

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世界のスプリング市場をリードするH&R
入念で効率的なH&Rスプリングの製造工程は、スプリングの弱点とされるへたりを
防止し、腐食から鋼材を守る高品質を生み出します。
こうして製造されるH&Rスプリングにはドイツならではの頑固なクラフトマンシップが
生きています。

H&Rは創始者のMr.HelineとMr.Remmen(写真)の頭文字を組み合わせたものです。ふたりはドイツ国内のレースで活躍した根っからの自動車マニアで、サスペンションに関してはともに深い造詣の持ち主として知られています。ローダウンスプリングがクルマの運動性能を引き上げ、しかも安全であることを証明するため、ふたりは自作のスプリングを試験車に装着し、世界で最も厳しいといわれるTUVテストをパス。H&Rスプリングの高性能を世界に知らしめることに成功しました。スプリングの設計と平行して長期間使用してもへたりやたわみ、経年劣化のない高品質の実現にも取り組み、独自の熱処理、塗装、機械加工のノウハウを開発しました。現在、独自の冷間成形法で製造されるH&Rスプリングは、500時間以上の塩素スプレイテストにも合格。比類のない耐腐食性が証明されています。
創始者のMr.HelineとMr.Remmen

最初のステップは巻き加工
コンピューター設計によるスプリング特性、長さ、巻き数などのデータにより、複数のローラーが熱が加えられた鋼材に巻き加工を施します。
内在するストレスを排除する熱処理加工
巻き加工工程で発生した鋼材の熱とストレスを再調整するため、時間を置かずにただちに焼き戻し加工を行います。もし、熱処理をせずに鋼材を2時間以上放置すると、スプリングはたちまち弾力性を失ってしまいます。
スプリング両端を平にする切削加工
必要に応じてスプリングの両端をウエット切削加工で平にします。メルセデス・ベンツ用スプリングは正確に装着する必要があるため、切削加工が欠かせません。
表面加工でストレスを除去するショット加工
スプリングの表面を滑らかに加工し、内部のストレス除去します。この工程は冷間成形加工独特のもので、これによって金属疲労が半分以下に低下させることができます。
4回に及ぶプリセッティング
スプリングを完全に綿間密着した状態にセットするプリセッティング。この加工によってスプリングの寿命を伸ばし、へたりやたわみによる車高ダウンを防止することができます。H&R社ではプリセッティングを4回実施しています。
長さとバネレートのチェック
設計仕様書に従い、4回のプリセッティングが終わったスプリングの全長、バネレートを検査します。
均一な塗装膜厚を可能にするスプレイ工程
スプリング表面の塗装膜厚を30〜50ミクロン均一に保つため、スプレイ最終工程のポリウレタン・エポキシ樹脂の粉末スプレイを手で行います。スプリングのすべての面を均一に塗装するにはこの方法は最良と考えられます。
最終仕上げは再加熱
塗装の終わったスプリングは、塗装、ショット加工の効果を確実にするため190〜200℃で熱処理されます。
検品およびスポット部の後処理
塗装工程でスプリングをつり下げたホック部にスポット塗装を施し、腐食を完璧に防止します。
H&Rスプリングに使われる鋼材はドイツ ムアーアンドヘンダー社製の
特殊鋼材54SiCr6
H&Rスプリングはコンピューター設計によるスプリング特性、長さ、巻き数などのデータにしたがって、複数のローラーが熱が加えられた鋼材に巻き加工を施します。
H&Rのベテラン工員が手にするのは切削加工が終わり、ショット加工に入る直前のスプリング。表面を滑らかにするショット加工は内部のストレスを除去する重要な工程。
スプリングの両端を平らに削るグラインティング(切削)加工中のスプリング.
スプリングシートとの密着性を確保するため入念に行われる。
スプリングを完全に綿間密着させるプリセッティング工程。この工程は4回繰り返されるが、徐々に全長が短くなるためスプリングは巻き工程であらかじめ長めに生産される。
亜鉛メッキの下処理を施した後、ポリウレタン・エポキシ樹脂の粉末スプレイ工程に進む。この工程は職人の手作業で行われるが、スプリング全体の均一な塗装は機械塗装ではむずかしい。

H&Rスプリング・適合車種
H&R
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