平成元年(1989年)に誕生した「MODENA(モデナ)」は、阿部商会が展開するホイールブランド「AUTO STRADA(アウトストラーダ)」を代表する伝統的な2ピース・3ピースアルミホイール。シンプルでありながら圧倒的な存在感を放つ5本のスポークデザインと、深く落とし込まれたディープリムを採用。当時のスーパースポーツカーや国産チューニングカーシーンを象徴するスタイルとして、多くのファンを魅了してきました。流行に左右されない普遍的なデザインを再現し30数年の時を経て、2ピースフル鍛造ホイールとして復刻。
国産スポーツカーの黄金期。
カスタム熱が爆発した「1989年」という時代。
平成元年(1989年)前後の日本は、自動車の歴史において奇跡のような時代でした。 スカイラインGT-R(R32)、フェアレディZ(Z32)、70スープラ、シルビア(S13)など、現在も世界中で愛される名車が続々と誕生。「第二次チューニングカーブーム」が巻き起こり、カスタムシーンは空前の盛り上がりを見せていました。
のちに定番カスタムとなる車体とホイールの面を極限まで合わせる「ツライチ」セッティング。大径化の最先端だった「17インチ」の高級ホイールを求め、夜な夜な車好きたちが熱く語り合っていました。誰もがクルマに情熱を注ぎ、個性を競い合った、あの熱い時代の中心に「モデナ」は存在していました。
図面なし、製造元も現存しない――
絶望から始まった、日本の職人による「奇跡の復元劇」
近年のネオクラシックブームの後押しもあり、「あのモデナをもう一度現代に甦らせたい」というプロジェクトが始動しました。しかし、目の前には大きな壁が立ちはだかりました。当時ホイールを手掛けた製造会社はすでに無く、設計図面すら一切残っていなかったのです。
「センターキャップの複雑なロゴと、繊細なロックピンの仕様は再現できない」 多くの工場から断られる中、たどり着いたのが、日本のものづくりを支える街・墨田区にある「岩井金属金型製作所」でした。
ー有限会社 岩井金属金型製作所様製作HP
同社が持つ、紙やアルミを極めて精密に成形する高度なプレス技術、そして過去に数々のロゴ製品を手掛けてきたノウハウが、不可能を可能にしました。 残されたわずかな「現物」だけを頼りに、最新技術で3Dデータを起こし、金属のエッジを鮮明に出す繊細な金型を職人の手で製作。プレス加工、そして塗装後の仕上げにいたるまで、当時のディテールをミリ単位で忠実に再現することに成功したのです。
2026年1月の東京オートサロンにて、この魂の復刻センターキャップを装着したフェアレディZをお披露目したところ、会場の愛好家たちから驚きと称賛の声が上がりました。
単なるレプリカではない。当時の美学と「看板」を完全に呼び覚ました本物の復刻。
今、再び、あなたの愛車の足元にあの輝きを。
※装着イラストはイメージです。
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