ビルシュタイン日記。足回りに興味がある人へのマニアックブログ

オートメカニカ訪問記1


ドイツ フランクフルトで開催されたオートメカニカに行ってきました。
自動車関連のトレードショーとしては世界最大級のビッグイベントで、
とても1日では見て回れない規模です。

私にとっては十数年ぶりのオートメカニカ、歳月の流れとともに時代は変わるものですが、
変わったと言えば中国や台湾のアジアからの出展、さらにはインドやトルコからの
出展がとても多くなったこと、逆に欧州のスポーツ系チューナーは少なくなったように
思いました。 そんな時代の変化の中で、ビルシュタインのブースは昔と変わらず
大きな規模で出展していました。 ダンパーメーカーでこれだけダンパーを
展示していたのはビルシュタインだけだと思います。

135 years  Our Innovation is a tradition!
創業135年、我々の革新は伝統ってメッセージ、和訳が正しいかどうかちょっと疑問ですが
このメッセージは広く意味を持っていると思いますが、約20年ビルシュタインに
携わってきた私にはこのメッセージはこんな風にとれました。
ビルシュタインダンパーはいたってシンプルな構造で、これといって複雑なディバイスを
持っていませんが(必要としていないと言ったほうが正しいのか)、個々の構成パーツは
理想を追求、結果として組みあがったダンパーの精度はとても高く、高性能、しかも
乗ったフィーリングはビルシュタインマジックと呼ばれるほど腰があって上質。
そのシンプルなシステムは昔から変わっていないのに、個々の構成パーツは
常に革新し続けています。 最近ではポルシェや日産GT-Rに装着されている
電子制御式アクティブダンパーが最先端なものですが、そのダンパーでさえ
ベースにあるものは伝統のシンプルなバルブシステム。 そしてその革新は
止まらない。