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デトロイト・モーターショーに見る自動車の未来

デトロイト・モーターショーが開幕しました。
ガソリン代の高騰や、米国での燃費規制の強化などを背景に、ハイブリッド、新世代ディーゼル、バイオ燃料車などが展示の中心となっているようです。
ブッシュ大統領は12月後半に、2020年までに1ガロン当たり35マイルという燃費水準が要求されるエネルギー法案に調印し、燃費効率が従来の40%以上改善される計算で、特にビッグスリーは大幅な燃費改善に早急に対応できるかどうかが、死活問題になっております。
そんな中、ゼネラル・モーターズ(GM)はプラグイン型ハイブリッドのコンセプトカー「Saturn Vue Green Line Plug-in Hybrid」を出展しました。Saturn Vue Green Line Plug-in Hybridは110Vの家庭電源を使って4~5時間で充電でき、しかもモーターだけの走行は10マイル(約16km)が可能とのことです。

GMのプラグイン型ハイブリッドコンセプトカー「Saturn Vue Green Line Plug-in Hybrid」
トヨタ自動車もプラグイン・ハイブリッド車を2010年までに販売することを明らかにしており、このデトロイトモーターショーでは小型ピックアップのハイブリッドコンセプト「A-BAT(Advanced-Breakthrough Aerodynamic Truck)」を発表しました。ハイブリッドシステムだけでなく、インストルメントパネルの上面に太陽電池を設置し、太陽電池の電力で可搬型ナビゲーションシステムやその電池などを充電できるという、新たなシステムを搭載しています。
あっという間にモーターショーに出展するコンセプトカーが様変わりしてしまいましたね。
自動車メーカーとしては、課せられた燃費基準をクリアーするには、益々ハイブリッドエンジンを搭載したモデルが市販されるのではないでしょうか。
しかし、ハイブリッドカーの性能を発揮するには低粘度のエンジンオイルが必要で、アクセルオン時のフリクションロスを低減することはもちろん、エンジンブレーキ時にはバッテリーへの充電を行っていますので、低粘度のエンジンオイルは、その時のフリクションも低減できるのです。

トヨタ、小型ピックアップのハイブリッドコンセプト「A-BAT(Advanced-Breakthrough Aerodynamic Truck)」