2007-08-10 15:28:32
SAE粘度のお話し
皆さん暑いですね。
クルマの中はエアコンが効いていて快適ですが、ボンネットは目玉焼きができるくらいアッチッチです。
この暑い中でもエンジンオイルはちゃんと働いてエンジンを守っているのです。
ところで、エンジンオイルを選ぶ時に皆さんが気にする数字があります。5W-30とか10W-40とかの数字がそれです。
この数字はSAE粘度グレードといいます。
SAEとはSociety of Aotomotive Engineers(米国自動車技術者協会)という自動車関連の専門家を会員とする米国の非営利的団体です。
そこで定めた基準に従って、オイルの粘度を分類したものがSAE粘度グレードです。
現在は5W-30(5が低温時の粘度、30が高温時の粘度)等の四季を通じて使用できるマルチグレードオイルが主流ですが、以前はSAE30やSAE40等のシングルグレードが主流です。
シングルグレードは例えば冬に粘度の低いSAE30、夏に粘度の高いSAE40と、エンジンオイルの粘度を変えてやる必要がありましたが、マルチグレードのオイルが誕生して夏冬関係なく四季を通じて同じエンジンオイルを使用することができるのです。
上の表はエンジンオイルのSAE粘度グレードの分類表です。
W(WinterのWです)が付いている0W~25Wが低温時で20~60が高温時の粘度分類です。
SAEでは0W-20が一番やわらかく、25W-60が一番固いマルチグレードオイルとなります。
最近では0W-20や5W-20等の低粘度が自動車メーカーの指定になってきています。
なぜ、今低粘度なのか?
それはまたの機会にご説明します。