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ディーゼルエンジンVSハイブリッドエンジン

AUDIは、米国デトロイトモーターショーにてハイパフォーマンス スポーツカーとして初めての12気筒ディーゼルエンジンモデルを発表しました。このR8に搭載されているのは、6リッターのV12ディーゼルエンジンで、出力500馬力と正に「トルクのお化け」とも言える1,000Nm(約100kgm)と、とてつもないトルクを生み出し、0-100Km加速は4.2秒、最高速度300km/hを誇ります。

デトロイトショーに出展された「AUDI R8 V12 TDI」

最大出力500馬力、最大トルク1,000NmのV12ディーゼルエンジン
今回発表したR8 TDIに搭載されているエンジンは、2007年のルマンで優勝したアウディのプロトタイプ レーシングカー、アウディR10に搭載されているエンジンと非常に近いもののようです。
AUDIは、ディーゼルエンジンを搭載したマシンで2006年、2007年と2年連続、ルマン24時間レースで総合優勝しており、そのディーゼルの技術の高さを実証しております。
そしてパワーだけではないのがこのエンジンのすごいところで、環境性能も超一流。窒素酸化物(NOx)の緊急的削減が求められる2014年施行予定の欧州排出ガス規制、ユーロ6の基準をすでに満たしていると言うのです。また最も厳しいことで知られる米国の法規制をもクリアする世界で最初のディーゼルエンジンとなり、AUDIの先進性をアピールする形となりました。
トヨタも負けて入られません。トヨタは2010年にルマンにハイブリッド技術のマシンで挑戦する方針であることを明らかにしました。同社初の優勝を狙うという意気込みで、モータースポーツ部とハイブリッド担当のHVシステム開発部で数十人の合同チームを作り、マシン開発を進めているとのことです。
トヨタは昨年、ハイブリッドエンジンを搭載したスープラで十勝24時間レース(北海道)を制しており、その延長線上にルマンがあるのではないでしょうか。
レースでもディーゼルエンジンとハイブリッドエンジンが優勝争いをするという日は、そう遠くないようです。

昨年の十勝24時間レースを制した、ハイブリッドカー「トヨタ スープラ HV-R」