様々な製造業で「リサイクル」「リユース」が活発になり、
環境負荷を減らそうという取り組みがなされていますが、
タイヤメーカーも例外ではありません。
今回は、フィンランドの「ノキアンタイヤ」が
リサイクルされたカーボンブラック(タイヤの材料の一つ)の使用を
強化することを発表した件について書いてみたいと思います。
ノキアンタイヤは、2024年2月に
タイヤ生産においてリサイクル素材の使用を推進する
ヨーロッパのベンチャー企業と、
リサイクルされた「カーボンブラック」の長期購入契約を結びました。
「カーボンブラック」は、タイヤのゴムを補強したり、黒くするために必要な素材。
(余談ですが、タイヤと言えば「黒」のイメージですが、実は他の色でも作れます)
現代の自動車用タイヤにおいてなくてならない重要な素材ですが、
油や天然ガスなどの炭化水素を原料としているので、
環境負荷が高い素材であることがタイヤ業界の悩みの種でした。
そんなカーボンブラックを使用済みのタイヤなどからリサイクルする
Enviroというスウェーデンの企業と
Antin Infrastructure Partnersというプライベート・エクイティの合弁会社が建設し、
2025年から稼働開始するスウェーデンの再生工場から、
2026年よりノキアンタイヤへのリサイクルされたカーボンブラックの供給が開始となります。
当然ながら、タイヤの安全面は絶対に犠牲にしない、という方針は貫いており、
度重なる性能テストを経た上で、今回の決定がなされたそうです。
実は2022年からすでに、カーボンブラックを再利用しているノキアンタイヤ。
今回の契約で、2030年までに材料の50%をリサイクル/サステナブル素材で代替する、
という目標に、また一歩近づいたというところでしょうか。
今回もノキアンタイヤのブログを
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ノキアンタイヤの情報については
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