ノキアンブログ・スベらない話

輸入タイヤ選びは対象マーケットをチェック!

7月になりましたね!

相変わらず暑い日が続きますが、

今日も元気にタイヤお役立ち情報を書いていきたいと思います。


今回のテーマは、

 

「輸入タイヤ選びは対象マーケットをチェック!」

 

と言うもの。

 

もう少し説明しますと、

輸入タイヤを選ぶ際には、

 

その商品がどこの国のマーケットをターゲットに開発されて

 

販売されているものかをチェックすると、参考になるかもよ?と言う内容です。

 

まずは、タイヤの販売マーケットはどのところがあるのか、

それぞれ大まかにどんな特徴があるのか、を見て行きましょう!

 

※あくまで「大まかな特徴」ですので、もちろん例外はあります。

参考程度に考えて頂ければ幸いです!

 


■ヨーロッパ市場向け

 

【よく見られる特徴】:高速度域での安定性能が特に求められている

 

この市場で重要な要素の一つが、

 

ドイツ・アウトバーン!

 

の走行が前提になるということ。

 

アウトバーンは、区間によっては制限速度が無制限(!)という高速道路。

みんながみんな爆走しているわけではない様ですが、

180㎞/hオーバーで走っている車なんかは「ざら」にいるという道路です。

 

そんな環境で走ることが想定されますので、

当然欧州向けのタイヤでは、

高いスピードで走った際でも直進で安定していて、

コントロール性やコーナリング性能が確保されていることが

非常に重要なポイントとなります。

 

欧州メーカーのスポーツ性能の高い車両に純正でついてくるタイヤは

この辺りの性能が特に重要になって来ますね~。

 

一方、高速度域の性能を重視しているので、

快適性や静粛性については少し犠牲になるケースも見られるかな、という気がします。


■北米市場向け

 

【よく見られる特徴】マイレージ(タイヤの寿命)が重視されている。

 

ご存知の様に、北米はとても国土が広く

とても長い距離走る方もたくさんいます。

 

そのため、タイヤの寿命が特に重要視される傾向があり、

多くのタイヤメーカーは「マイル保証」を掲げています。

 

例えばノキアンタイヤは、オールシーズンタイヤの「ONE」という商品で、

80,000マイル保証しています。

キロに直すと13万キロですから、相当な距離保証していることになりますね~。

タイヤ交換の手間とコストを嫌い、オールシーズンタイヤを年間通して使う方も多く、

全体的に、欧州程パフォーマンス性能を重視しているわけではなく

「タイヤの持ち」を重視しているユーザーが多い印象があります。

 


■アジア市場向け

 

【よく見られる特徴】タイヤがパンクしない様、頑丈に作られている。

 

日本や韓国は別かとは思いますが、

まだまだ整備されていない道路も多いアジアの国々。

 

この市場をターゲットとしたタイヤは

タイヤの内部構造を頑丈にしてパンクしにくくしている傾向があります。

 

有名メーカーの商品でも、価格を押さえられていることも多く魅力的な

アジア市場向けのタイヤですが、

余計に頑丈に作られている分、タイヤが重くなる傾向があり、

燃費性能や走行性能にネガティブに働くケースも見受けられます。

 


最後に、日本で取り扱っているノキアンタイヤのご説明を。

 

まずサマータイヤは「ハッカシリーズ」と言う、

 

主にフィンランド・スウェーデン・ノルウェー等の北欧

 

販売されているラインアップを導入しています。

 

北欧の多くの国では、日本同様高速道路の制限速度は100㎞/h付近。

そのため、こちらの商品はドイツ・アウトバーンで走行される様な超高速度域を対象としておらず、

高速度域の安定性は高い水準を保ちながら、

 

快適性や静粛性を重視した作り

 

になっています。

 

また、アジア向けの製品のところで書いた、

タイヤの重量化も心配せずにすみ、

軽く作られたタイヤで、低燃費なドライブを楽しむことが出来ます。

 

ちなみに、ドイツを含む中央ヨーロッパ向けは、別のラインアップを販売。

北欧メーカーならではの強いこだわりが感じられますね。


一方、オールシーズンタイヤはどうか。

 

日本では、ヨーロッパ向けのオールシーズンタイヤ

「シーズンプルーフ」というシリーズを販売しています。

こちらは、北米向けのオールシーズンタイヤよりも、

 

雪の上での性能や雨の日の「ウェット性能」等も重視

 

された設計になっており、

日本のユーザー様が「オールシーズンタイヤ」に求める性能を

カバーできている商品となっております。


この様に、輸入タイヤを選ぶ際は、

値段だけでなく主要マーケットの代表的なニーズを

考慮に入れると、参考になることがあります。

 

宜しければ是非覚えて頂ければ幸いです。

 

それでは!