2007-08-06 14:04:32
エンジンオイルは高粘度から低粘度へ
見た目ではわからないけど、確実に進化している潤滑剤の情報を、この場でなるべくわかりやすくお伝えしていきます。
過去の常識が今では非常識となっていることもあります。それくらい自動車のテクノロジーと共にオイルは進化をしているのです。
【まずものづくりの現場が進化しています】
ものづくりの現場では、設計図通りのものを量産することは難しいとされてきました。
エンジン内部のクリアランスは部品精度のバラツキ等を考えて、広く取る必要がありました。
しかし今は、加工技術が飛躍的に向上し、最近のエンジンはますます精度が上がりました。
エンジンブロックの加工作業
最先端のものづくりの現場にもFUCHSは使われています
【進化したエンジンには進化したエンジンオイルを】
精度が向上したエンジンにはエンジンオイルを進化したものに変えていく必要があります。
かつて消耗品とされていたエンジンオイルは、その重要度は向上し、今ではエンジンオイルの性能でエンジン設計が違ってくるほどです。
【高粘度から低粘度へ】
自動車メーカーがエンジンオイルに求められる性能も進化しています。
エンジン内部の金属保護はもちろん、自動車メーカーは厳しい排ガス規制と省燃費性の対応を求められています。金属を守るのであれば厚い油膜のオイルにすればよいのですが、それでは抵抗が増えて燃費が落ちてしまいます。
今、自動車メーカーが求めているのは、薄くて強い油膜のオイルです。
固くて厚い油膜を作るオイルが必要な時代ではなくなりました。
低粘度指定のクルマに決して高粘度のオイルを使用しないでください。
【FUCHSは時代をリードします】
メルセデスベンツやBMWをはじめ、欧州の自動車メーカーと共同開発のパートナーという立場にあって、常に新しいオイルの開発をFUCHSは求められています。
モーターオイルに限らず、ものづくりの現場でもパートナーとしてFUCHSは一役を担っています。
FUCHSの全従業員の約8%(300人)が研究開発に携わっています