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こんな物まで!恐るべし

最近はどのメーカーの車もコンピューター制御が進み、運転する側は快適なドライビングを楽しむことができるのですが、修理する側は年を追うごとに負担が増えてきています
特にディーラ以外の整備工場は様々なメーカー、モデルが修理に持ち込まれることが当たり前なので対策も大変です。
高年式の車両を診断するには各メーカー専用の診断機器が必要になり、その専用診断機がどれだけ使いこなせるかで整備の質が変わってきます。
ACデルコ部品を扱う多くの工場では北米車を主に診断することが多く、GM、フォード、クライスラーの専用診断機を保有している場合がほとんどですが、各診断機が1台¥50万~¥100万することもあり、すべての診断機を導入できている工場もまだまだ少ないのが現状です。

ここ数年は診断機がないと修理ができない事例も増えてきており、ディーラー以外の工場では急ピッチで診断機の導入が進んでいますが、先述の価格がネックになっていることも事実。皆少しでも安く専用診断機を入手しようと、廃業した工場から中古機を入手したり、アメリカのオークションサイトから購入したりと苦労しています。
そんな弱みにつけこむ悪~い人たちが世界中にいるのも事実で、オークション上で純正専用診断機そっくりの模倣品を販売されていることが多くなり、それを模倣品と知らず購入、使用し、エンドユーザーの車を診断するどころか、故障させてしまう事例がアメリカでは増えてきているそうです。
各メーカーもこの情報をいち早く入手しこれ以上被害者がでないよう注意を促しています。
下記写真はGM純正テスター、TECH2と接続するCANdiモジュールと呼ばれる機器の模倣品の画像です。

見た目はほぼ同じ・・・ ケース、コード、コネクター、GMロゴまで見事にコピーされています。(Aが模倣品、Bが正規品)
しかしこれらの模倣品は安く製造する為に内部で使用している部品に安価な低いグレードの部品が使われており、結果接続速度が著しく遅くなったり、まったく動作しなくなったり等々の問題がでるようです。


模倣品のLEDは緑のLEDをしようしていますが、正規品はクリアーのLEDが緑に点灯する仕様です。
また、下記の画像はある欧州車用の純正テスターの模倣品の内部の画像です。

一部パーツが燃えているのが確認して頂けるでしょうか? 恐ろしい画像です。
このような粗悪品は保証もなく、購入者が泣き寝入りするしかないのが現状です
修理する側の皆さんはこのような模倣品を決して手にすることのないように・・・
修理してもらう側の皆さんは、修理する側が危険を冒して、日々診断の質、修理の質を向上させる努力を行っているということを忘れずに・・・
阿部商会ではGM純正の診断機、テック2を好評発売中です。
モチロン正規品です!